この記事はクソじゃないアニメ Advent Calendar 2021の20日目の記事です。
ここでは、約10年前の名作『CANAAN』を紹介します。
作品概要
大人気のゲーム「428～封鎖された渋谷で～」（スパイク・チュンソフト）原作。原案TYPE-MOON、アニメ制作P.A. WORKSの豪華プロジェクトでおくる、ノンストップ”共感覚”TVアニメーション! 魔都・上海を舞台に、ウィルスの脅威の影で少女カナンを中心に交錯する人々の運命を描く。
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まず、このアニメの原作はゲームです。位置付けとしてはゲーム本編のボーナスシナリオとなっています。しかし、本作品は原作から2年後を描いたアニメオリジナルのストーリーとなっているため、原作を知らなくても楽しめると思います。
あらすじを真面目に書くと……2年前に渋谷を襲ったウーアウィルス・テロ。その被害者である大沢マリアが新人カメラマンとして、先輩の御法川実と上海を訪れる。犯罪組織「蛇」によるトラブルに巻き込まれるマリアは、そこでかつての親友であるカナンと再会する。カナンは「蛇」のボスであるアルファルドと戦いを繰り返し、一方でマリアと御法川も事件を追って渦中に入っていく。カナンを中心に進行する、登場人物達の人間関係や生き様が描かれる。……といった感じ。
また、原案が型月なのでシナリオ原案は奈須きのこさん、キャラクター原案は武内祟さんです。そのため、空の境界やFateが好きな方は物語の癖や絵柄が好みかもしれませんね。
P.A.WORKSといえば、最近話題になったアニメに神様になった日やウマ娘があります。遡ればSHIROBAKOや花咲くいろはなども手掛けていますし、安心感がありますよね。花咲くいろは繋がりで言えば、CANAANの監督を務めたのは安藤真裕さんですよ。
その他作品情報
第13回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品
音響監督：明田川仁
音楽：七瀬光
音楽制作：Lantis
音楽プロデューサー：斎藤滋
声優陣：沢城みゆき, 坂本真綾, 南條愛乃, etc.
ガンアクション好きにおすすめ
上海を舞台にカナンが繰り広げる派手なアクションが魅力的です。
カッコイイOPテーマ「mind as Judgment」と共に、アクションシーンの一部が見られる公式映像を見てみましょう。
また、CANAANならではの「共感覚」と呼ばれる能力によって常人離れした戦闘が見られるのも熱いです。
百合好きにおすすめ
最近の百合アニメにはレズモノが多いので、CANAANが百合だというと語弊が生まれるかもしれません。しかし、SFマガジン(2019年2月号)で百合特集が組まれて以降、百合というジャンルの内包する作品の幅がとても広くなっていることは、共通の認識になっていると私は考えています。その中で、CANAANも2009年時点では百合作品として注目されてはいなかったものの、今見れば紛うことなく百合作品なのではないかと思います。具体的には、マリアとカナンの関係性が作中で次第に変わっていき、最終的にどのような物語になっていくのかという視点が重要かつ魅力的な部分になっているので、ぜひ二人の心情の変化や関係性の変化に注目して頂きたいです。
むすび
名作じゃないか！と怒られそうな気もしましたが、今回はCANAANを紹介してみました。10年前のアニメなので割と見たことの無い方もいそうですし、何より僕の周りのオタク(20代)は全員知らなかったので…
あと、CANAANを百合と絡めて記事にしている方も少ないので、何かの偶然で百合界隈にも届いてくれたら嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとう。
Ennis 